VMware 関連用語の違い: vSphere, ESXi, vCenter Server, vSAN, VM

わかりづらすぎて全然覚えられないので、気合を入れて端的にまとめた。これで各用語の違いとイメージ(包含関係など)がつかめるはず。

一言で

  • vSphere は VMWare 社が提供する仮想化インフラ。ESXi やら vCenter Server やらをまとめたソフトウェアスイートとも言える
  • vSAN は vSphere が持つ SDS(Storage-defined storage)
  • ESXi は vSphere が持つハイバーバイザー
  • VM は ESXi 上で実現される仮想マシン一つ一つ
  • vCenter Server は vSphere が持つ ESXi や VM を統合管理するソフトウェア、または当該ソフトウェアをインストールした VM or ESXi

つまり vSphere という仕組みの中に vSAN、ESXi、VM、vCenter Server などがある。

階層的にまとめると

  • vSphere
    • vSAN(ストレージ制御)
    • ESXi(ホスト)
      • VM(仮想マシン)
      • vCenter Server(管理機能担当のホストまたは仮想マシン)

包含関係と個数でまとめると

vSphere:

  • 1-vSphere は 1 つの vSAN を持つ
  • 1-vSphere は N つの ESXi を持つ
  • 1-vSphere は 1 つの vCenterServer を持つ

ESXi:

  • 1-ESXi は N つの VM を持つ

vCenter Server の実体

vCenter Server は 1 つの VM、または 1 つの ESXi にインストールする。

図解

ESXi と VM

vcenter_vm_exsi

出典: 「VMware vCenter Server」とは | ニフクラ

ESXi 1 つで N つの VM を実現している。

※vCenter Server があたかも全体にまたがるかのように書いているが、この図では抽象的に描いてあるだけなのでここでは気にしなくてもいい。

vSAN と vSphere

vsan_vsphere_vm

出典: VMware vSAN 製品概要

vSphere というインフラには、1 つの vSAN(こいつがストレージ部分を上手いこと管理する) がある。

※VM と EXSi についてはここでは気にしなくてもいい(意図的に抽象的に書いてあり正確な包含関係でない)

今回意図的に無視した関連用語

本質ではないので簡単に。

ESX

一言で言うと、ESX が先発 で ESXi が後発、かつ 今は ESXi が主流。ESX という言葉があったら「ESXi の古い時代のやつ」くらいの認識で OK。

参考:

vSphere Client

vSphere Client は vSphere 環境にアクセスするためにクライアントソフトウェア。

クライアント端末(例: 各自が使っている PC)にインストールする。

インストール後、起動して vCenter Server(がインストールされた ESXi ホストなどの)IP を指定すると管理画面を開ける……という感じ。

参考