テキストエディタで高橋メソッドをする

高橋メソッドは手軽なプレゼンテーション手段として重宝するが、パワポを触らないといけないのがだるい。

「テキストエディタ上で資料つくって、そのまま投影できないか」

を考えた結果、一応それっぽいのが実現できた。

デモ

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設定するまでの道のり

【要約】テキストエディタの設定と格闘して見た目をスライドっぽくし、また挙動もスライドをめくる感じにする。

以下秀丸エディタの例を永遠と。

独自ファイルタイプ .takahashi をつくる

秀丸エディタではファイルタイプ .xxxx ごとに設定を保存する仕組みになっているので、専用の設定をつくる。

ここでは安直だが .takahashi にしてみた。

.takahashi ファイルに対する設定

白紙スライドっぽい見た目にする

  • ファイルタイプ別の設定 > デザイン
    • off ルーラー
    • off 行番号
    • off カーソル行
    • off カーソル位置の縦線
    • off 改行文字
    • off EOF
    • ……

文字サイズを大きくする

  • ファイルタイプ別の設定 > フォント
    • 72pt とか 48pt とか、お好みで

フォントを見やすくする

  • ファイルタイプ別の設定 > フォント
    • 等角フォントの「HG創英角ポップ体」
    • お好みで良いが、等角フォントでないと揃えられないので辛い

強調表示を導入する(ここでは "" 囲いで赤文字のみ設定する)

  • ファイルタイプ別の設定 > デザイン
    • 強調表示1 を赤色太字強調にする
  • ファイルタイプ別の設定 > デザイン > 強調表示
    • "[^\"]+" ← この正規表現に強調1を割り当てる

ページの概念を導入する(秀丸エディタでは「アウトライン」という見出し単位で文章を扱う機能がある)

  • ファイルタイプ別の設定 > アウトライン > 解析
    • 行頭の文字列「・」を追加する
  • アウトライン解析の枠を表示する

あとはページ単位で前後に進む操作を実現する。秀丸エディタでは「前(次)の見出し」という操作がそっくりそのまま用意されている。

スライドに見えるように微調整

まずはファイルの書き方。

test.takahashi

  • 先頭行は 1 行空ける
  • 各ページは 3 行 + 余白 2 行
  • 末尾行だけは最後のページから 4 行空ける
・1ページ目
  本文
  本文


・2ページ目
  本文
  本文


・3ページ目
  本文
  本文


・4ページ目
  本文
  本文


・5ページ目
  本文
  本文




・おわり

続いてウィンドウサイズ縦は 4 行 + パディング下(1行未満で余白)分 にする。

ページ単位で前後に進む操作

下方向は「次の見出し」で良いが、上方向は「前の見出し」だけだと足りないので、カーソル操作を加えたマクロを作ってこれを使うようにする。

takahashi_up.mac:

prevoutlineitem;
up;
down;

takahashi_down.mac:

nextoutlineitem;

なぜ up して down しているかについては突っ込まない。秀丸エディタではこうすればうまいこと見えるようになる。泥臭くていい。というか 泥臭く設定を駆使しないとスライドっぽく似せることができない

感想

総評:アリかもしんない

まだ実践では使ったことないんだけど、一度試してみたいなぁ。

良い

  • パワポ使わずに済むので楽
  • バージョン管理もできるよ

悪い

  • 上方向にめくる時に一瞬ちらつく
  • 各行の余白を目で見て手で調整しないといけないのがだるい
  • 4行など少ない行で運用すると見た目が横長になってしまい不格好