メモリ 4 GB の Windows で頑張るマン
大人の事情でメモリ 4GB の Windows で頑張らないといけない人向けに、「こうすれば Windows が軽くなるよ」「こんな工夫をしたら上手いことやりくりできるよ」といったテクニックを雑多にまとめる。
前提は Windows7 32bit だが、他の Windows でも一部は通用すると思う。
- コントロールパネル
- サービス
- タスクスケジューラ
- HDD の音がうるさい → 何かが悪さしてるので対処する
- ブラウザ
- セキュリティソフト
- メール、チャット、インスタントメッセンジャー
- アプリ系
- おわりに
コントロールパネル
ひととおり目を通して、要らないものは無効にする。
特に以下。
- Windows Update(頻度を落とすなど)
- コンピューターの簡単操作センター
- システム > システムの詳細設定 > 詳細設定 > パフォーマンスの設定 > 視覚効果 > パフォーマンスを優先する
- 電源オプション(省エネしない方向に倒す)
- プログラムと機能(一通り目を通して要らないプログラムはアンインストール)
サービス
services.msc の「開始」「自動」になっているサービスに注目、一通り見て要らないものは停止/無効にする。
いくつか例を挙げる。
- IP Helper(ipv6 使ってないから要らない)
- Windows Defender(既に他のセキュリティソフトがあるので要らない)
- Windows Search(たまに最適化処理が走って重くて邪魔だし検索はあまり使ってないので要らない)
- Tabret PC Input Service(タブレット使わないので要らない)
私もあまり詳しくない。詳細はサービス名をググって調べて勉強する。
タスクスケジューラ
これも一通り目を通して、要らないものは無効に。
- タスクスケジューラライブラリ(AdobeやGoogleの設定がある)
- タスクスケジューラライブラリ\Microsoft\Windows 配下
- フィードバック送信系の Autochk, Application Experience, Customer Experience Improvement Program, DiskDiagnostic など
これもサービスと同じく、よくわからないものはググって調べる。
HDD の音がうるさい → 何かが悪さしてるので対処する
HDD のファン音や書き込み音がうるさい=何か活発に動いているプロセスがある、のでそいつを突き詰めて対処(たいていは停止して無効化する流れになる)する。
確認には Process Explorer を使う。CPU観点(CPU列)、メモリ観点(Private Bytes列)、I/O観点(Disk Writes列)などで降順ソートして、たくさん消費しているプロセスを探す。
見つけたら詳細を開いて、プロセス名やコマンドラインをメモ。ググって詳細を調べる。たいてい「このプロセスはどういう役割があるの?」「無効化してもいいの?」「無効化手段は?」的な情報にヒットする。
この対処の過程でサービスやタスクスケジューラを触ることも多い。
ブラウザ
ここでは Firefox を想定する。
- 可能なら古いバージョン(最近のブラウザはメモリをやたら食う)を使う
- Quantum 以前(しかしセキュリティ的に問題があるので非推奨)
- タブは 5 個以内で抑えたい。不要なものはすぐ閉じる。
- アドオンは最小限に
- 本当に必要なものだけ厳選する。10個以内、できれば5個以内に抑えたい
- ページは開きっぱなしではなく、必要な時に都度開くようにする(アドレスバーを使えば履歴やブクマから探しやすい)
- about:memory ページの GC ボタンはこまめに押す
セキュリティソフト
なるべく無効にする方向に倒す。
対象:
- スキャンのスケジュール
- アップデートのスケジュール
- リアルタイム監視系
- 例外設定系
対処:
- 実行頻度は毎日→週一くらいにする
- 実行時間帯は昼休憩や深夜など触ってない時間帯にする(特に深夜の場合は PC つけっぱなしが許される環境でないとダメだが)
- リアルタイム系はオフにしてしまうのが望ましい
- オフにできないなら例外設定から「よく Read/Write するフォルダ」を弾く
組織のルールによっては設定 NG なこともあるので事前に確認しておくこと。
おそらく良くて「業務に支障があるなら適宜設定を緩めてもいいが自己責任で」的な結論になっている。これに対して「そりゃ怖い。じゃあ今のままでいいや」とビクビクしないこと。必要以上のビクビクは「事故起きるから車使うのやめよ」レベルの無知。リテラシーがあるなら「これくらいまでなら緩めてもまあ大丈夫かな」という塩梅がわかるはず。
メール、チャット、インスタントメッセンジャー
- 非同期チェックにする
- 例:1日3回、決まったタイミングで見る(見る時に起動して見終わったら終了する)
- 使っていない手段は封じる
- 例:滅多に使ってないインスタントメッセンジャーは「使ってません。メール or チャットで」とメッセージ欄に残しておいて普段は起動しない
- 使っていないメールは削除する
- Outlook を例にすると……
- 削除後は圧縮操作も必要
- pst ファイルは数百MB以下に抑えたい
- Outlook を例にすると……
- チャットクライアントは最も軽い組み合わせを模索した方が良いかも
- ブラウザでログインするのが良いのか、デスクトップクライアントを使うのが良いのか……
- ブラウザの場合、Firefox がいいのか Chrome がいいのか……
- はたまた Franz のような多環境オールインワンタイプのクライアントがいいのか……
アプリ系
使ってないアプリは最小化する or 終了する
- 行儀いいアプリなら最小化したらメモリ量が減る(使い始めたらまた増えるけど)
- 最小化でも追いつかないなら終了して、必要な時だけ使うようにする
おすすめは「仕事セット(この仕事の時はこのアプリとこのアプリを使う、という組み合わせ)」を洗い出した上で、仕事セット以外のアプリを全部終了すること。もちろん、何度も仕事セットを切り替えるのはだるいので、「今日は仕事セットAだけやる」「明日は午前にB、午後にCにしよう」のようにある程度のスパンで集中的に使えるように仕事をコントロールする必要がある。
EXCEL/WORD/POWERPOINT/PDF はなるべく使わない
Microsoft Office 系のファイルは総じて重たいなので、なるべく関わらない。
自分が使う場合は、テキストエディタ + テキストファイルで済むようにする。もし「なんだ手抜きは」という輩がいたら、内向きの見栄えにどれほどの価値があるのか等、本質を突いてバトっても良いレベル。
Virtualbox や IDE を使う必要があるような仕事には近づかない
4GB で仮想マシンや IDE を使うこと自体に無理があるので、そういう仕事には近づかない。
ちなみに Visual Studio Code で HTML/CSS/Javascript(ES5) を開発する場合、何の拡張も使わないなら(他のテクニックを駆使すれば)かろうじて可能。
おわりに
以上、他にもあるかもしれないが、ぱっと思いつくものを書き殴ってみた。4GB はキツイぜ……。