一時的な単語登録「TSTE(Temporary Slot of Text Expansion)」について
TSTE(Temporary Slot of Text Expansion) とは、 よく使う単語を一時的に Text Expansion に登録する こと。
Text Expansion(に限らず文字入力効率化全般に言えることだが)では、よく使う単語を 「恒久的に」登録する という前提がある。
そうではなく、「一時的によく使う単語」をとりあえず登録しておいて、不要になった削除する――というのが、この TSTE。
例
私は最近、タスク管理関連の記事で「MUST TODO」「WANT TODO」という二つの概念を取り上げた。
※予約投稿中なのでまだ記事は無し。気が向いたら後でリンク張る。
当然ながら、これら二つの単語は頻出する。しかし「MUST TODO」にせよ「WANT TODO」にせよ打ちづらい。全部大文字だし。
だから 一時的に Text Expansion で素早く打てるようにする。
私は AutoHotkey を使っているのだが、以下のようにした。
::1@@:: Clipboard = MUST TODO Send,^v return ::2@@:: Clipboard = WANT TODO Send,^v return
これで 1@@
と打つだけで MUST TODO
が入力される。
※AutoHotkey 自体の詳細は取り上げない。こちら等を参照のこと → AutoHotkey の Hotstrings(ホットストリング) はクリップボードを使うと動作が安定する - stamemo
TSTE のコツ
省略語はスロットにすること
スロットとは 1,2,3... あるいは a,b,c... あるいは q,w,e,r...(キーボードの配列順) のような、並び順ベースの割り当てのこと。
TSTE では、このスロットに単語を割り当てるイメージになる。
「MUST TODO だから略して mt、あるいは先頭をいじって mst……」なんてことは考えない。それでは登録が億劫になる。 登録作業はえいやですぐに済ませたい。スロットならば上手くいく。
Text Expansion の設定画面を素早く呼び出せること
いちいちマウスクリックを何回もして呼び出す、というのは億劫である。
可能ならショートカットキー一発で呼び出したい。
私は AutoHotkey なので、以下のようにして Ctrl + Alt + E で一発である。(E は Edit の E)
!^e::Run,"C:\Program Files (x86)\Hidemaru\Hidemaru.exe" %A_ScriptFullPath% ; これは Ctrl + Alt + R でリロードを行うホットキー. ; 編集後はリロードが必要なので, このホットキーも入れておくと良い. !^r::Reload
おわりに
TSTE(Temporary Slot of Text Expansion) は僕の造語だが、便利であるにもかかわらず見落とされている視点であるように思う。