Windows 10 のシンクライアント端末を少しでも快適に使うためのカスタマイズ
シンクラ端末はセキュリティの関係上、ほとんどの設定を変更できないようになっているが、それでも多少は変更できるようになっていると思う(会社によるかも)。そのままだと何かと不便なので、できるだけ頑張って快適にしてみる。
- [設定] 「休止状態」を追加する
- [設定] カバーを閉じたときの動作
- [設定] その他電源オプション全般
- [設定] その他コントロールパネル全般
- [運用] 外付けのマウスやキーボードを使う
- [設定] タスクトレイに常駐しているアプリの設定は全部見直す
- [運用] 使ってない時でもたまに起動する
- [設定] IPv6 を切る
- [運用] 通信が遅い環境ではシンクラを使わない
[設定] 「休止状態」を追加する
Windows は起動/終了が遅いので「電源入れっぱ」で使うのが当たり前だが、ノート PC の場合だとそうもいかない(セキュリティ的に電源入れたまま放置が許されない等)。かといってスリープだと2日もしないうちにバッテリーが切れる。
そこで使うのが 「休止状態」。
休止状態なら数日放置してもバッテリーが持つので、次使う時もサクっと短時間で復帰しやすい。
設定方法:
- コントロールパネル
- 電源オプション > 電源ボタンの動作の選択
- 「休止状態」にチェックを入れる
- グレーアウトされてるなら「現在利用可能ではない設定を変更します」から変更できるようにする
[設定] カバーを閉じたときの動作
端末が邪魔な時に、電源を入れたままカバーを閉じることがよくあるが、デフォルトだとスリープに入ったりしてうざいので切っておく。
設定方法は電源オプションから。
[設定] その他電源オプション全般
その他、電源オプションは一通り眺めておいた方が良い。たとえば省エネ設定が強すぎて画面が暗めなのを明るめにするとか。
[設定] その他コントロールパネル全般
そもそもコントロールパネル内は一通り眺めておいた方が良い。キーボードとマウスの設定はよくやる。
[運用] 外付けのマウスやキーボードを使う
シンクラ端末同梱のキーボードやトラックパッドは非常に使いづらいので、別途使い慣れたマウスやキーボードを接続することをオススメする。
特にマウス。私の周囲を見ても、リテラシーや改善に疎い管理職おじさんですら普通にマイマウスを使っているレベル。
[設定] タスクトレイに常駐しているアプリの設定は全部見直す
よくあるのがセキュリティ系ソフトウェアのアップデートやスキャンのスケジュール。毎日だと重たくてやってられないので、業務してない昼休憩や深夜に設定するとか、週一にするとか工夫する。
[運用] 使ってない時でもたまに起動する
Windows Update などアップデート処理を適用するために、シンクラ端末は 使わない場合でもたまに起動しておく のが良い。これをしておかないと、久々に立ち上げた時にアップデート処理が走って「重くて仕事にならない!」事態に。
[設定] IPv6 を切る
通信が重たい場合、IPv6 設定を切ると若干改善が見られることがある。
手順はまとめるのがだるいので こっち を見てください。わかる人向けに要点書くと、
- コントロールパネル
- ネットワークと共有センター
- アクティブになってる通信アダプタのプロパティを開いて、
- ……
- 「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外す
Q: なぜ IPv6 を切ると通信が早くなる?
Ans: Windows や DNS サーバーが「まずは IPv6 で通信してみて、ダメなら IPv4 で通信する」みたいな仕組みになっているから。
しかし IPv6 は対応していないサーバーがあったり、レガシーなシステムだと結局 IPv4 しか使ってないケースもあったりするため IPv6 を使う分、処理が遅くなる 現象が起きている。IPv6 を切ると、その遅い部分をカットできるため、早くなるという話。
[運用] 通信が遅い環境ではシンクラを使わない
シンクラは常にサーバー側と通信させることで実現しているので、通信環境が貧弱だと画面描画やキーボード/マウスの反応も遅くなり、業務に差し支える。通信環境が遅い場所ではそもそも利用しないようにする。遅いまま使い続けてもストレスになるだけ。