秀丸エディタで単語補完を用いてタグを実現する

ブログにせよタスク管理にせよ「タグ」を付けるというシステムは整理や抽出の観点で重宝するが、テキストに対してこれを行うのは(自力でタグ文字列を書かないといけないので)しんどい。なんとかしたかったが、単語補完を使って少しだけ楽できることがわかった。

方法

  • タグを tag.txt などに一行一タグで書いておく
  • その他 > ファイルタイプ別の設定 > その他 > 単語補完にて以下設定を行う
    • 単語補完の自動表示はオンに
    • 表示形式はリストに
    • 単語補完の検索対象は辞書ファイルにして、上記 tag.txt を指定

運用例

私は GTD をテキスト(Markdown)ベースで構築しているが、いつかやるリスト(いつかやりたいことが何百と並ぶ)にタグを付けたかった。

なので以下のような構成にした上で、単語補完によりタグ名を(自分で覚えて打つことなく)補完で打てるようにした。

--[gtd]
    |
    +---inbox.gtdlist
    |
    +---someday.gtdlist
    |
    +---context.txt
    |
    ...

context.txt は以下を書いている。

ccblog        ブログネタ
ccbook        書籍ネタ
ccbusiness    ビジネスアイデアネタ
ccbuy         買う
ccdev         開発
ccfuture      将来に備える
ccnovel       小説ネタ
ccwanttobe    こうなりたい、こうありたい

そして GTD 用のファイルタイプ .gtdlist の設定として、単語補完は context.txt から行うようにしている。

結果として、ccと入力するだけでタグが補完される。いちいち「ブログネタは ccblog で、将来備えネタは cc、えっとなんだっけ……」なんてことにならない。ただ補完された選択肢から選べばいい。

単語補完でタグを運用する際の TIPS

専用のファイルタイプをつくる

私は GTD 用のファイルタイプとして .gtdlist をつくったが、これを安易に「.txt や .md で書けばいいか」と考えて運用すると、txt ファイルや md ファイルならなんでも単語補完が発動してしまう。

タグを自動補完させたいケースは、普通なら限定されるはずだ(私の例でいうと GTD 用のリストを扱う時のみ)。なので、その限定用途用のファイルタイプを、別につくってしまえばよい。

prefix(接頭辞)を設ける

単語補完という性質上、接頭辞は何かしらの文字で統一することになる。

私としては「@」が良かったのだが、秀丸エディタは記号だと単語補完の対象にならない。

仕方なく私は「c」を二つ重ねた。二つ重ねれば他の言葉とバッティングすることはほとんどない。ちなみに c は Context の C である(GTD ではタグのことをコンテキストと呼ぶ)。

補完用のファイル(tag.txt)は txt ファイルにする

秀丸エディタが .txt ファイルにしか対応していないため、Markdown ファイルを使っているからと .md を使うと動作しない。