我流のタイピングを矯正するべきかどうかという話
タイピングスキルについて、我流の是非を問います。 私は我流で… - 人力検索はてな を読んでいて、良い機会なのでまとめてみることにした。
本記事では「我流のタイピングを矯正するべきかどうか」について、簡単な結論と、判断に必要そうな情報や私見を雑多に書き殴っている。
- (前提)我流 VS ホームポジション
- 結論から言うと
- 我流のメリットとデメリット
- ホームポジションのメリットとデメリット
- 我流とホームポジションの違い
- タイピング利用シーン
- 入力支援の存在
- タイピングに対するスタンス
- 我流で速い人の例
(前提)我流 VS ホームポジション
まず前提として「我流を矯正するべきか」という問題は 我流からホームポジションに移行するべきか と言い換えることができる。
結論から言うと
矯正するべきかどうかはケースバイケース。
以下は判断材料となりそうな情報や私見を雑多に書く。
我流のメリットとデメリット
メリット:
- 習得しやすい
- ランダムに表示された文字キーを打つ、みたいなつまらない訓練をしなくてよい
デメリット:
- 疲れやすい
- 得意苦手が偏っている
- 数字や記号などあまり使わないキーが特に苦手
- 苦手なキーはとことん苦手で、遅いしミスも多い
- 今使用中のキーボードに適応しすぎて、他のキーボードだと調子が出ない
- 限界にすぐに突き当たる
- 人に教えづらい
ホームポジションのメリットとデメリット
メリット:
- タイピングソフトや講習などで形式的に訓練できる
- 疲れにくい
- 人に教えやすい
- キーボードが変わっても調子を取り戻しやすい
デメリット:
- 習得に時間がかかる
我流とホームポジションの違い
- 我流は感覚と慣れ。ホームポジションは理論と訓練。
- 全国トップレベルに至るには多かれ少なかれ我流が必要。ホームポジションだけではそこまで至れない。
タイピング利用シーン
レベル:
- LV1: 一般的なデスクワーカー(メールや文書作成など)
- LV2: コンピュータエンジニア全般(コマンドやコードをたくさん打つ)
- LV3: 文章執筆業全般あるいはチャット中毒者(一日何万文字と打つ)
入力文字種別:
- 日本語
- 数字が多い(会計の仕事など)
- 英語が多い(エンジニア、あるいは英語の仕事など)
- 記号が多い(コードを書くエンジニアなど)
入力支援の存在
入力支援機能を使えばタイピング能力に頼る必要はない、とする考え方もある。
- 辞書登録や予測変換
- 例: MS-IME、Google日本語入力、ATOK
- Text Expansion
- 定型文入力やクリップボード履歴
- (主にプログラマ向けだが)テキストエディタやIDEの入力補完
- 音声入力
- 先日読んだ「片付けHACKS!」によると
- 『文字認識の間違いもずいぶんと減りました。……(中略)……加筆修正していくと立派な文章に仕上がります』
- 話すスピードは1分300文字、キーボードは上級者でも1分150文字
- 先日読んだ「片付けHACKS!」によると
タイピングに対するスタンス
- マニア派
- タイピングすること自体が目的だからこだわって当然!
- 全国一のタイパー目指してますんで
- 重視派
- 毎日行う動作だからこそ早く打てるようになるべき
- たくさん文字入力する仕事だからね、早くならないと務まらないのよ……
- どうでもいい派
- 特に困ってないからどうでもいいわ
- 軽視派
- タイピングを鍛えるくらいなら他にも鍛えることがあるだろ
- 文字入力は仕事全体のごく一部でしかないのでそんなにこだわりはしませんね
我流で速い人の例
o-ck さん。