Git でバージョン管理するよりも手動バックアップを選ぶ時
Git(などバージョン管理)によって生じる手間
- Git 環境をインストールする必要がある(特に Windows)
- 差分を見るのが意外としんどい
- git log や git diff は CLI 上で軽く読むなら何とかなるが、GUI と比べて読みづらい
- GitHub?いちいち push が必要でだるい。
- Tortoise Git?確かに見易いが Show Log → ログ画面 → 右クリックして Compare with base、と結構辿る
- 特定の履歴を復元するのはもっとしんどい
- 少なくとも私は git コマンドを暗唱してない
- Tortoise Git ならログ一覧から当該コミット選んでエクスポートすればいいのでまあ何とか
- いちいちコミットメッセージ考えてコミットするのが手間
手動バックアップとは?
経過をバックアップしておくための原始的な方法。手動でファイルを複製して別名を付ける。
- 例:
- ファイル_170917.txt
- ファイル_ひととおりできた.txt
時刻文字列を付けてファイル名ソート時に時系列順に並ぶようにする とわかりやすい。
手動バックアップのメリットや運用:
- 最小限の手間で経過をバックアップしておける
- 過去バックアップを順に機械的に見返すだけで大体所望の情報が見つかる
手動バックアップが破綻する時:
- 差分を厳密に見る(いつどこがどう変わったのか)必要のある作業時
- 数日以内を超える作業全般(大量のテキトーな別名複製が混在し把握しきれなく or 読みきれなくなる)
Git を持ち出すまでもない作業の例
要するに 数日以内で完結しそうで、完成の目処が立っている、でも過程は適宜記録しておきたい 作業。
- 問い合わせ先に出す問い合わせ内容の原稿
- 数日以内に完成する(かつ完成の目処が付いている)程度のスクリ
- 使ってるツールやエディタの設定ファイルを全体的に手直しする(数時間くらいで終わりそうな目処)
(メタファ)常に IDE を使うのか?
本格的な開発なら IDE を使う。が、ちょっとしたスクリプトや設定ファイルの編集程度ならテキストエディタで事足りる。常に IDE を使うわけでない。
バージョン管理も同じ。規模が小さければいちいちバージョン管理せずに、手動バックアップでテキトーに複製するくらいで良い。
常にバージョン管理することのメリットとデメリット
メリット:
- 自己満足
- バージョン管理の扱いに慣れる
デメリット:
- バージョン管理が不要なのにバージョン管理の各種作業を行っている、という無駄コスト